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可愛い可愛い俺の妹
俺の全てをあげるから
お前の全てを俺にくれ
「お兄ちゃんっ」
朝、学校に行く前に呼び止められ、靴を履いたところで振り返る。
同じ学校の制服を着ている薄い茶髪の少女。
1個下の妹、だ。
「今日も帰り遅いの?」
「まぁな、練習あるし」
「……そっかぁ」
返事を聞いて明らかにしゅん、と落胆の色を浮かべる。
「今日はお母さんもお父さんもいないから、寂しいのに…」
弟達も友達の家に泊まりに行くって言ってたし…。
項垂れたその頭を軽くぽんぽん、と撫でてやる。
「なるべく早く帰ってくっから。そんな落ち込むな」
「うん……約束だよ?」
見上げて笑うにブン太はおぅ、と頷く。
「もう学校行かないと遅刻するぜぃ?」
「あ、うんっ!」
慌てて鞄を取りに行っては靴を履くと外へ飛び出した。
その後を追ってブン太も家を出る。一緒に学校へ行くのはいつもの事。
2人で一緒にいられる時間。
ブン太はこの時間をとても大切にしていた。
妹であるに好きという感情を抱いてからは特にこの時間が愛しい。
の教室の前まで着くと、2人は別れる。
「じゃあな」
「うん、ありがと、お兄ちゃん」
「丸井!」「!」
扉の前で会話をしていると教室の中からを呼ぶ声がした。
視線をそちらにやると、男子と女子がある一箇所で集まっている。
「おはよう、!ちょっと来てよ!ビックニュース!」
「あ、おはようっ!……それじゃ、お兄ちゃん、また後でね」
自分の元から去って行くの後姿を見つめる。
先程のグループに混ざって男子達と笑いながら会話をするを見て、拳を握り締めた。
自分じゃない男と楽しそう話す。
ブン太は自分の中で黒い感情が湧き上がるのを感じていた。
その日、ブン太はいつもより遅い時間に帰ってきた。
扉の開く音を聞いてか、が玄関まで走ってくる。
「お帰りっ、お兄ちゃん!遅かったね?」
「……おぅ」
「お兄ちゃん?」
いつもなら頭を撫でてくれるブン太が今日はそのままの横を素通りする。
それに何となくブン太の機嫌が良くないのをは感じた。
咄嗟に後ろの制服を掴んだ。
「待って、お兄ちゃん」
「……何だ?」
「………っ」
振り返ったブン太の目を見て驚いた。
今まで優しい目で見てくれていたブン太がに対し冷たい目をしていたからだ。
怯んだを見て、ブン太はその細い腕を掴むとそのまま自分の部屋へと連れ込んだ。
部屋に入れ、すぐさま鍵をかけるとをベッドへと突き放した。
「痛っ……な、なに…っ!」
「、お前彼氏がいるんだって?」
「!!」
倒れた自分の上に馬乗りしてきたブン太を見て目を見開いた。
その目はどうして、と物語っているようでブン太は忌々しげに舌打ちをする。
の着ていたブラウスに手を添えるとボタンを一つずつ外していった。
「やっ……いやっ…お兄、ちゃん…っ」
「なぁ、いるんだろ?俺、聞いたんだぜぃ」
ブラウスの前を全て開けると可愛らしい下着と、中学生にしては大きい胸が見えてくる。
フロントホックを外すと、白い胸にそっと舌を滑らせた。
びくり、との肩が揺れる。
「やだやだっ……怖いよ、怖いっ…」
「俺はいつもお前だけを見てたのに」
「え……っ?うぅっ……!」
「何でお前は俺を見てくれないんだよ」
力強く吸い付くと、そこに赤い華が咲く。
それを満足げに撫でるともう1度舌で舐めた。
顔を真っ赤に染めて、自分を見下ろしているを見てニヤリと笑う。
「そうだ、。お前、クラスの男子からなんて思われてるか知ってるか?」
「ふぇっ……?」
「オカズの対象」
「やっ…い、いたぁ……っ」
胸を揉むと首を横に振りながらは拒否した。
目にはいっぱいの涙を溜めて必死に体を捩ろうとしている。
両腕を使って頭を離そうとするが、力が入らないのか震えて髪の毛を掴んだ所で止まっている。
「今日移動教室の時にな、お前のクラスの男子とすれ違ったんだよ」
「んっ……うぅっ……」
「そしたらなんて言ってたと思う?『丸井はエロい体。何回でも抜ける』だってよ」
「ひゃぁぁっ!」
主張をし始めた頂点を甘噛みしてやると、面白いくらいに反応を示した。
痛さから快感に変わってきたのか、声もじょじょに甘いものになっていく。
鎖骨あたりに痕をつけると、ブン太はそっと起き上がった。
自分の上着をベッドの下に投げ落とすと、の両足首を掴む。
「確かにの体はエロいかもな、初めてでこんなに感じて……ひょっとして淫乱?」
「違……っ…も、もうっ……やめてよ、お兄ちゃん…っ」
涙を流しながら自分を見上げてくる
ブン太は足を大きく広げるとその間に自分の体を滑り込ませた。
「ここまできて止められる訳無ぇだろぃ?は大人しく俺を感じていれば良いんだよ」
「や、やぁぁっ……はぁっ……んぅっ…!」
「、俺だけを見て……俺だけに感じて…」
…感じる?
俺のたくさんの愛、もっともっと沢山、感じて?
2007.7.22