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いつも仲良しで一緒にいる事が多かった僕たち。
なにかと喧嘩をする団蔵との間を取り持つのがいつの間にか僕の立ち位置になっていた。
2人といるのはとても心地よくてずっとこの関係が続けば良いと本気で思っていた。
だけど、それも叶わぬ事だったと気づかされる。
たった一言の、僕の一言で僕たちは変わってしまった。
それは六年生になったある日。
この関係が当たり前だと信じ込んでいた僕の愚かな一言。
「ねぇ、」
「なぁに、兵太夫」
「僕たちってさ、きっとずっと一緒だよね。団蔵もも僕もずっと友達・・・大人になってもずっとさ」
そう笑って言う僕はからは肯定される事しか考えていなかった。
その小さな赤い唇からは僕の望んだ「うん」という言葉が紡がれるのだと。
だけど、は切なげな表情を浮かべて小さく首を横に振った。
「兵太夫、それは、むりだよ」
「え・・・?」
最初、が何を言っているのか分からなかった。
呆然と目の前で小さく笑うを見つめる。
「どういう、意味・・・っ」
「え・・・っ、それは・・・・」
頬を少しだけ赤らめて俯く。
言うのを躊躇うように何度か浅く息を吸っている姿に嫌な予感しかしない。
「私・・・団蔵と一緒に・・・ずっと団蔵についていくって決めたの・・・」
そう言ってはにかんで笑うの顔を最後に、どうやってあの後別れたのかなんて覚えていない。
あぁ、なんでこうなってしまったのだろう。
僕が聞かなければその言葉を聞くことは無かったのだろうか。
否、時が来ればいずれと知らされる事実だった。
団蔵と僕、ではなく、”団蔵”についていくと言ったは
とても眩しくて輝いていて可愛くて
憎らしかった。
僕を置いて二人だけでなんて絶対に許さない。
どうしたら良い。どうしたら良いんだ。
その日、眠らず一晩かけて僕は考えてみた。
と団蔵が一緒にいるのが嫌だ。
そこに僕がいないという事実が嫌だ。
では、その事実をかえるにはどうしたら良いか。
とても簡単な事。
どちらかが僕の元にくれば良い。
「あぁ、そうか」
口にしたらすんなりと受け入れる事が出来た。
うん、そうだ。なにも難しい事はない。
「を僕のものにしちゃえば良いんだ」
これ以上にない素晴らしい考えに一人で満足げに笑う。
「ふふっ、どうやってを僕のものにしようか」
こうすると決めたら後は早かった。
からくりを作るときと同じで、巧妙に罠を張り巡らせるスリルがとても心地よい。
「早くその時が来れば良い。こんなにも待ち遠しい事なんて今まであったかな・・・!」
のために考えた僕にしかできない僕だけの愛を君に与えることの出来る日。
それは
「七日後、かな―――」
そして、待ちに待った七日後。
昼食を食べていたに一言声をかけた。
「食事が終わったら、僕の部屋に来て。話したい事があるんだ」
六年の付き合いは伊達じゃない。
はなんの警戒もせず二つ返事で頷いた。
「分かった。じゃあ、少ししたら行くね」
「うん、待ってるね」
なんて浅はかななんだろう。
だけど、そんなが愛しくてたまらない。
これから起こるであろう出来事を想像したら興奮で震えそうになるのを抑える。
「じゃあ、先に部屋に行ってるから」
いつもの笑みを浮かべて先にその場を去る兵太夫の後姿を見つめ、は慌てて残りのご飯を口にいれた。
ご飯を食べ終え、約束通りはにんたま長屋にこっそりと忍び込む。
そっと静かに扉を開けるが中には誰もいなかった。
「あれ、先にいるって言ったのに・・・」
後ろ手で閉めて中に入るとキョロキョロと部屋中を見渡す。
兵太夫がいた形跡もなく、同室である三治郎の姿も無い。
「兵太夫?いないの?」
不思議に思い、はもしかしたら地下にいるのかもしれないと思い、彼のもう一つの部屋に続く押入れの扉を開けた。
その時だった。
「きゃぁ・・・っ!」
後ろから突然押入れから続く穴へと突き落とされた。
重力に逆らう事など出来ず、そのまま滑り台を降りるようにずるずると下へと落ちていく。
咄嗟につかもうと手を振り上げるが、虚しくも空振る右腕。
は来るであろう衝撃に耐えぎゅっと目を閉じた。
ドンッ
たどり着いたのは兵太夫のからくり部屋。
明るさを感じ目を開けてみるがもちろんそこには誰もいない。
「・・・自分から誘っといたくせに・・・」
むっとしながら腰をあげて立ち上がる。
どうして自分がこんな目にあわないといけないのか。
そう思いながら足を踏みいれた瞬間
「きゃ・・!?」
再び足場が無くなり、先ほどと同じ浮遊感がを襲う。
驚いた時には既に遅く、はまたも流されるままに別のところへと連れて行かれた。
先ほどより長い長い暗闇の中、滑り続けてようやく明かりが見え、今度は自分の足で着地する。
蝋燭が数本火がついてるだけの薄暗い部屋。
地下故に当然日の光が注ぐ事もなくじめっとした部屋に寒気がした。
「もう・・・どこ行ったのよ・・・」
「ようこそ、」
兵太夫への悪態をぼやいたのとほぼ同時だった。
すぐ真後ろから声が聞こえ驚いて振り返る。
そこには、蝋燭の明かりで薄く照らされた兵太夫の姿があった。
「きゃ・・!って、兵太夫・・・驚かさないでよ!」
「あはは、ごめんごめん」
いつも通りのやりとり。
なのにどこか距離を感じるのは何故だろうか。
兵太夫の笑顔を見ていると言い知れない不安が襲い掛かる。
は己の腕をぎゅっと強く掴み、震えそうになる声を抑えて話しかける。
「で、話ってなに?こんな暗いところじゃ落ち着いて話せないわ。早く上に行きましょうよ」
「それは無理だよ」
「え・・・?」
訝しんでは兵太夫を見返す。
薄らと兵太夫は瞳を開けた。
「ここからは帰れない。はずっとここにいる」
「何、言ってるの・・・?」
「言葉の通りだけど、分からない?」
あいていたの右腕を掴むと、自分の方へと引き寄せる。
反射的に振り払おうとするを力で抑え込んで。
「分からないなら、教えてあげようか・・・」
耳元でそっと囁く兵太夫の声にぞわりと鳥肌がたつ。
おかしい。何かがおかしい。
いつもの兵太夫じゃない・・・!
が大人しいのを良い事にそのまま床に押し倒すと薄紅の唇に噛み付くようにして重なる。
「ふぅ・・っ、んっ・・・!」
首を振って逃れようとするを追いかけて決して離す事は無く、より深く長く交わろうとするように執着に兵太夫は唇を重ねる。
次第に息が苦しくなって開いていく唇の隙間に舌を滑り込ませれば絡みつく互いの舌。
「はっ・・はぁ・・はぁ・・っ」
唇が離れたのはが力が入らない程に乱されてからだった。
肩で呼吸をするを静かに見下ろす。
「兵、太夫・・・なんの冗談なの・・・!?」
「冗談?冗談なんかじゃないよ。僕はいつだって本気」
装束の合わせ目に手を差し入れると強引に左右へと開く。
インナーを首元までぐっと押し上げると触って欲しげにツンと勃つ愛らしい乳首が露にされる。
人差し指でグリグリと押し潰すように弄ればぴくりと少しだけ跳ねる腰。
「接吻だけで感じちゃったんだ。凄いね・・・」
「ち、ちが・・・っ!」
指摘された事が恥ずかしく、顔を真っ赤にして抵抗しようとするだが男女の力の差は歴然。
抵抗しようとした両腕を押さえつけられ、遮るものがなく空いたの胸を舌で嬲り始める。
「やだ・・っ、あ・・ぅ・・・」
「吸われるのと、噛まれるのとどっちが好い?」
「知らな・・・っ、んっ」
「ふーん・・・」
目元に生理的な涙を浮かべ睨みつけてくるに口端をあげると兵太夫は弄っていた乳首を舌で強く押し潰す。
「ひゃ・・っ、ああっ・・ぅ」
「押し潰されるのが好きなんだ。覚えておくよ」
「やぁ・・・っ、んっ・・・」
「ねぇ、こっちはどうかな?」
「!! やだ!そこは・・っ」
するすると下に降りていく兵太夫の手に身体を竦ませるが、それも虚しく一気に腰紐を引き袴を下ろされてしまう。
露にされるそこは糸をひく程に乱れ感じ入っていた。
「やらしーい。糸ひいてるよ、ココ」
人差し指と薬指で蕾を隠す花びらを開くと中指をヌプリと埋め込む。
異物が入ってくる感覚には身体をびくつかせた。
「やめて・・っ」
「止めてって言われるとさ、逆に凄くやりたくなっちゃうんだよね〜」
人差し指も挿れて2本の指でを弄ぶ。
クチュクチュとわざと音をたてながら乱せば、水音に反応しているのかナカが伸縮する。
力が入らなくなり抵抗しなくなったを見て、腕から手を離した。
「んぅ・・っ、あっ・・・」
「はぁ・・・っ、我慢出来ない・・・もういいかな」
「いやぁ・・・!やめて・・やめてよ・・・っ!」
「も欲しいでしょ?」
兵太夫は笑いながら自分の袴を脱ぎ捨てると、顔に不釣合いな程に大きなモノが取り出される。
が見てきた中でも一番大きく、赤黒く先走りによって先端が光る兵太夫のモノを前に身体がゾクリと震えた。
視線が釘付けのままのに見せるように自分の手で上下に扱く。
「の中に入りたいって言ってる」
「そんな・・・っ」
兵太夫の言葉に顔を赤くするとは肘でずるずると後ろに後退する。
逃げようとしているだが、相反して身体は今すぐにでも快感の波に呑まれたいと思っているのを兵太夫は分かっていた。
悲しくともは着々と経験を積んでいるくのいちのたまごなのだから。
「なに逃げようとしてるの。逃げ道なんて無いんだよ、」
「ひゃぁ・・・っ!」
伸ばされた右足を掴んで自分の方へと引き摺り寄せるとそのまま肩の上へとのせる。
ぴったりとくっつくように押し当てられた肉茎に息を呑むのも束の間、一気に奥へと捻じ込まれた。
「あああっ・・・あっ・・・」
「ほーら、も悦んでる」
引き攣ったのも一瞬ですぐに奥へと誘い込むように絡み付いてくる。
花芯を弄るとぎゅうぎゅうと締め付けてくるに笑いながら兵太夫は攻める。
「や・・っ、いやぁっ、抜いて・・・っ」
「抜いて?ははっ、突いての間違いじゃない?」
ナカを掻き回すようにして動く兵太夫にの瞳からはぼろぼろと涙が溢れる。
全身が汗ばみ薄らと赤みの差した裸体を泣きながらくねらせるはなんと扇情的な事か。
そのを無理やり犯しているという事実に兵太夫はこれ以上にないという程に興奮していた。
「嫌々言ってる割には凄いよ?本当は嬉しいくせに素直じゃないよね」
絡み付いてくるようなの収縮するナカに堪らず息を吐く。
そんな兵太夫から目を逸らし身体を捩じらせて逃げようとする。
「やぁっ・・やっ・・・はぁっ・・・」
「だから、逃げようとしたって無駄なんだって・・・!」
「・・・っ、ふぇ・・っ、いやぁ・・・団蔵・・・団蔵・・・っ!」
自分ではない男の名前を呼ぶに兵太夫は目を見開いた。
泣きながらひたすら団蔵を呼ぶに奥歯を噛み締める。
そうだ。そうだった。は団蔵の・・・・
だからこそ、僕はこうする事を決めたんだった
長いの髪を掴むと無理やり引っ張り顔を近づける。
痛さに顔を歪めたを静かに見下ろす。
「いたい・・っ」
「団蔵は来ないよ。ここを知っているわけが無いもの」
吐き捨てるように言った兵太夫の顔はどこまでも冷たいものだった。
氷のような瞳には言葉を詰まらせる。
「今を抱いているのは団蔵じゃない。僕・・・笹山兵太夫だよ」
の頭を掴むと床に押し付ける。
頬から伝わるひんやりとした床の冷たさにの瞳にはまたも涙が浮かぶ。
兵太夫は一瞬だけを一瞥すると、のナカから自分を引き抜きうつ伏せに倒した。
「う・・・っ」
「・・・・放さないから」
うつ伏せになったの腰を掴むと後ろから勢いよく突き入れた。
全身の力が抜けていくような痺れが全身に走り、は自分の腕に額を押し付けるようにして耐える。
持ち上げられた下半身を支えられるほどの膝に力は入らず、を支えているのはもはや兵太夫の腕と肉茎だった。
「ふぅ・・っ、うっ・・・ああんっ」
「うーん、やっぱり後ろからの方が奥に挿れやすいよね」
びくびくと魚のように跳ねながら逃げるように動くの腰を掴んでは引き寄せて隙間が無いほどに密着させて兵太夫は言う。
先ほどとは違い奥まで押し込まれる圧迫感にも堪らず声をあげる。
「はぁっ・・やぁっ・・あぁっ」
「あははっ・・・ん、ここも美味しそうだね」
指を這わせながら囁くそこは兵太夫の位置からだと丸見えなの後孔。
ぐっと親指の腹を押し付けられては目を見開く。
「!?ひゃ・・っ、いやっ、やぁっ」
「ならここでもイけそう。なーんかあったかなぁ、良さそうなもの・・・」
「あぁ・・っ、いやああっ、おねがい・・っ、そこだけはやめ・・っ」
「・・・まぁ、今日は許してあげる。今度ゆっくり可愛がってあげるから、ね」
グチュグチュと淫猥な水音をたてて激しく暴れまわる肉茎には我も忘れて啼き続ける。
太い切っ先で子宮の入り口をぐいぐいと押し当てるように動けば堪らずの内壁は兵太夫を締め付けた。
「あっ、あっ、あああああっ・・・!」
「あっれー?イっちゃったの?まだ僕はイってないんだけどなぁ」
「ひぃ・・っ」
達したばかりのにも関わらず自分の欲を満たすためだけに腰を振り続ける。
敏感な内壁はぴったりとくっつくように再び兵太夫に絡みつくと昇りつめていく。
「あぁっ・・んっ・・はぁ・・っ」
「、好いよ・・・凄くイイ。気持ちいい・・・っ」
「ん・・っ、あ、ああ・・」
「・・・だすね・・・っ、く・・・っ!」
「や・・っ、あああっ!」
最奥の部分を思い切り突き上げられて熱い飛沫が迸る感覚には身体を震わせた。
孕ませようとでもしているのか、残滓を出し切るまで兵太夫はずっと奥を擦り続ける。
グチュリと音をたてて肉茎を引き抜く感触にやっと終わったのだとほっと一息をついただったが、兵太夫は背中にぴったりと覆いかぶさるようにしてくっつくと背後から敏感に勃つ乳首を弄り始めた。
はっとして身体を捩ろうとしても既に遅く、は抵抗をする事も出来ずただ与えられる愛撫を受け入れることしか出来ない。
「も・・・っ、放して・・・っ」
虚ろな瞳から涙を流しながら乞うに、ぺろりと己の唇を舐めながら兵太夫は笑う。
「だーめ。まだ僕のモノを覚えてもらってないもの。たくさん注いであげるから、ちゃーんと僕の味を覚えるんだよ?」
気づけば再び熱を取り戻している兵太夫のモノには揺さ振られる。
強く揺さ振る腰とは違い愛しげに項に唇を落としてきた兵太夫に、は小さく息を呑み、ゆっくりと目を閉じた。
「かわいいかわいい、僕の。これからはずっと一緒だよ?」
絶対君から言わせてみせる
僕なしでは生きられないと、
教え込んであげる
2009.12.14
やっちまった\(^q^)/
最近成長は組がやばいです。というか兵太夫がやばいです。
そして毎回同じパターン(爆
何故相手が団蔵だったかというと若旦那だからです←