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「だ、だめだよ、作兵衛」
「何でだよ」
いやいやとかぶりをふる彼女にむすっとした表情を浮かべる。
肩をつかんで詰め寄れば頬を真っ赤に染めて困ったように眉尻をさげると目が合う。
「だ、だって、恥ずかしいし・・・っ」
「そんな事言うけどなぁ、、おめぇ分かってんのか?」
と作兵衛は忍術学園の三年生。
同い年であり、まだまだ実践には慣れていないがそれでも忍術はきちんと学んでいる。
そして今作兵衛が心配している事は、来月に行われるというくのいちの色の授業についてだった。
二人は互いに想いあっていて恋仲の関係ではあるが、まだ接吻はおろか抱擁すら回数を数える程度。
そんな初々しい関係を大切に育んでいる途中の出来事。
作兵衛としては愛するの初めては自分が貰いたいと思っているし、他の知らない男にあげるなどもってのほかだった。
急かしてするようなものでは無い事は十分承知の上だが、それでも授業というものは待ってはくれない。
その焦燥感が作兵衛を駆り立てていた。
「・・・嫌だっつっても、授業は待ってくれねぇんだぞ?」
「・・・うん・・・」
「それとも・・・俺とするのが嫌なのか・・・・?」
ここまで頑なに断られるとさすがの作兵衛も不安になる。
悲しげに歪められた作兵衛の顔にははっとすると、ぶんぶんと横に勢いよく首を振る。
「ち、違・・・っ、作兵衛のこと、ちゃんと好きだよ・・っ?」
「・・・おぅ」
「でも、でも・・・っ」
ぎゅうっと服をつかんでくるの手がわずかに震える。
「わ、私・・初めてだから・・・こ、怖くて・・・っ」
「そんなの知ってる」
「んっ」
優しく前髪をよけてやると軽く口付ける。
くすぐったそうには体を捩らせた。
「初めてだからこそ、俺はを怖がらせないように優しく抱いてやりたい。初めてのおめぇを大切にしたいから」
「・・・・ん」
まるで子どもをあやす様に優しく諭す。
本当は誰にもを抱かせたくない、なんてただの自分勝手な想いが占めている。
が他の男と・・・と考えるだけで黒い感情がぐるぐると心に渦巻く。
だけど、を大切にしたいと思っているのも事実。
そんな作兵衛の想いが伝わったのか、暫く無言で俯いていたが意を決したように口を開く。
「作兵衛・・・」
「なんだ?」
「・・・・して、も・・・いいよ・・・・っ」
ついにの口からでた許しの言葉。
嘘ではないか。の目を見返せば、恥ずかしげに瞳を潤ませながらこくんと頷く。
「私を・・・抱いてください・・・っ」
「・・・っ、たくさん愛してやるよ」
の顎を掴み、上に向けさせると激しく舌を絡めとる。
うまく呼吸が出来ずに口を開けて酸素を取り入れようとするが、それをも拒むように隙間をうめてくる熱い舌。
貪るような長い長い接吻には強く作兵衛の服を掴む。
「・・はっ・・・ん、んっ・・・んぅっ」
ちゅっと小さな音をたてて漸く放される。
肩で荒く呼吸をするを優しく床に押し倒すと軽く触れ合うように口付けが降りてくる。
「作、兵衛・・・っ」
縋るように伸ばされた右手を左手で絡めとると細く小さな指先にそっと口を付ける。
反対の手で上着を肌蹴させると中のインナーを押し上げた。
まだ成長途中の小ぶりな胸が露にされる。
「ふっ・・・あっ・・・」
小さく主張をする突起に優しく触れれば気持ちよさそうなの声が聞こえてくる。
その声に後押しされるように、最初はゆっくりと揉み上げていた手がだんだんと形を変える程に強いものへと変わっていく。
「んっ・・ふっ・・・あぁっ・・・」
の誘われるような甘い声に我慢できずに膨らんだ突起を口に含めば、ぴくりと体が反応して繋いでいた手に力がこもる。
ふと顔をあげれば、瞳を潤ませたと目が合う。
「・・・?」
「作兵衛、き、気持ちいいよ・・・っ」
恥ずかしげに、だけど嬉しそうに微笑みながら言うに下腹部に熱が集まるのを感じる。
力強くの手を握り返すとそっと放して自分の上着を脱ぎ捨てた。
「さ、作兵衛・・・っ」
晒された作兵衛の逞しい体には自然と頬に熱が集まっていく。
じっと自分を見つめるの視線に気づくとニヤリと口の端をあげて笑う。
「なんだ?見惚れたか?」
「・・・っ、う、うん・・・っ」
「・・・」
愛らしい反応をかえすをぎゅっと抱きしめる。
服越しからではなく直接触れ合う体温に心が不思議と落ち着いていく。
どちらからともなく、二人の唇は重なり合う。
「んっ・・・んぅっ・・・」
「はっ・・・・・・っ」
接吻をしながら作兵衛はあいている手をの足の間に滑り込ませる。
袴越しから誰にもまだ触れられていない場所をそっとなぞられて、体を揺らして逃げようとする。
「んっ・・・!」
逃げないようにの足を掴むとそのまま大きく割り、その間に体を滑り込ませる。
手早く腰紐を解くと纏っている布を一気にずりおろした。
「ひゃっ・・・」
露にされたの蕾。
ひくひくと誘うように轟くそこにごくりと喉が鳴る。
作兵衛は自分の人差し指をぺろりと舐めるとの蕾にそっと差し入れた。
「んぅっ・・・んんっ・・・」
異物の挿入に違和感を感じるのか眉を顰めて耐えるの顔色を窺いながらゆっくりと指を進めていく。
「痛くないか?」
「ん・・・、だいじょ、ぶ・・・っ、ふぅっ・・」
狭いの内部を押し広げるように作兵衛の指が挿送を繰り返す。
時折親指で花芯を擦ってやればの口から嬌声があがる。
「やっ、ひゃぁっ・・・」
「もっと・・・もっと声・・・」
「あっ、んっ、そん、な・・はやく・・っ、きゃぁっ」
動かせば動かす程大きくなるの声をもっとださせようと夢中で嬲り続ける。
気づけば、中には2本の指がを攻めるために挿れられていた。
全身に甘い痺れが駆け巡り、耐え切れないようには己の指を噛んで耐える。
「ふっ、あっ、やっ、な、なんか・・・なんかくる・・っ、やぁっン」
「・・・っ、イっていいぞ・・・」
「あっ、あっ、ああああっ!」
ぷっくりと膨れた花芯を強く押し潰しながらナカをひっかくように指を動かすと、の身体はびくんと硬直させた。
じょじょに弛緩するの身体に指を引き抜く。
「はぁっ、はぁっ・・・」
荒い息でぼんやりと虚ろな瞳で天井を見つめるに触れるだけのキスをする。
「ん・・・っ、作兵衛・・・っ」
「っ!・・・!」
力の入らない手では手を伸ばすとそのまま作兵衛のモノに優しく触れた。
そして形を確かめるようにそっとなぞる。
「作兵衛も気持ちよくなってほしいな・・・」
上気した顔で上目遣いで言われてしまえば断ることなど出来ない。
を抱き起こしてそっと頭を撫でる。
「・・・・」
「・・・んっ」
くすぐったそうに目を細めたあと、は作兵衛の腰紐を解き、窮屈そうに主張しているモノを取り出した。
想像していたよりも大きく、ドクンドクンと小さく脈打つそれに思わず息を呑む。
どうしたら良いのか分からずとりあえず手で優しく撫でてみる。
「・・・んっ・・」
肩を揺らした作兵衛にそっと顔をあげてみれば、熱っぽい目で自分を見下ろす作兵衛と目が合った。
その視線に胸の奥がしめつけられるような痺れがはしる。
先端を軽く擦ったあと、大きく口を開けて含む。
「・・はっ・・・・・・っ」
「んぅっ・・・んっ」
舌で丁寧に舐めあげる。
ビクビクと震えている作兵衛を優しく撫でるように手であやしながら、舌で責め続ける。
の髪を撫でる手につい力が入れば、その度にちらりと上目でこちらを見上げてくる。
「・・っ、はぁ・・っ」
時折覗く赤い舌を見下ろしながらなんともいえない征服感に襲われる。
このまま強く喉元に突き上げたいのを堪えて、からの愛撫に耐える。
「はぁっ・・んっ、気持ち、いい・・?」
「・・っ、おう・・・」
優しく頭を撫でてやれば嬉しそうに目を細める。
ラストスパートといわんばかりに強く先端を吸ってきたに我慢できずに呻き声をあげる。
「・・っ!・・・・・!」
「ひゃぁ・・・っ・・さくべぇ・・・っ」
「・・・っ、う・・・っ!」
出る寸前にの口から引き抜くと勢いよくの顔に愛液が降りかかる。
顔にかかった愛液には目を見開いて呆然と見つめる。
口元から胸にかけて垂れ流れていく光景を目の当たりにして、出したばかりだというのにまた興奮してしまった。
「え・・・っ?作兵衛のまた大きく・・・っ」
「・・・っ」
呆然としているの肩に手をかけてそのまま床へと押し倒す。
足を抱え込んだ作兵衛に何をするのか察したはこれでもかっていうくらいに顔を真っ赤に染めて見つめてくる。
「作兵衛・・・っ」
「・・・ん」
赤く熟れている唇に深く口付けてそのまま舌を絡めとる。
ぎゅっと目を瞑り僅かに震える睫毛すら愛しい。
軽く上下に溝をなぞるように動いてから、一気にのナカへと突き立てた。
「ああっ・・・はぁっ、ン・・っ!」
絡みつくの内部にすぐ達してしまいそうになるのを堪え、ゆっくりと動き出す。
ぐちゅりと音をたてての愛液が足を伝って床へと落ちる。
「・・・、大丈夫、か・・・?」
「ぅン・・っ、作兵衛・・っ、も、もっと・・・もっとぉ」
縋るようにの腕が伸びてきてそのままぎゅっと背中に回される。
顔をみるとやはり苦しそうな表情をしているが、それでも口にしないのはの優しさだと感じた。
初めてのを労わろうと優しくするつもりだったが、耳元で息をはくの甘い声に脆くも理性は崩される。
「ああぁっ!やぁっ・・ん、はぁっ・・・あああっん!」
足を抱えなおしてより深く交わろうと激しく抽送を繰り返す。
卑猥な水音と肌がぶつかりあう音が室内に響き渡る。
目の前にちらつく白い喉下に思い切り噛み付く。
「・・っ、もう、俺・・・・っ」
「うん・・っ、ん・・っ、わ、私も・・・あぁっ、だ、だめ、イっちゃう・・・っ」
びくりと体を引き攣らせて仰け反るの体を強く抱きしめる。
も絶頂が近い事を知ると、一番深いところを目指して激しく腰を打ち付けた。
「作兵衛・・っ、な、中・・・中にいいよぉ・・っ、いっぱい、いっぱい、作兵衛ちょうだい・・・っ」
「・・っ!!・・・くっ・・!」
外に出そうとしていた腰を引き止めるようなの声に我慢出来ず強く打ち付けると、の体が大きく跳ねた。
「あ、あ・・っ、はぁっ・・・ああああっ!」
ぎゅうぎゅうと締め付けてくるの内部に促されるように作兵衛は熱い飛沫を吐き出した。
ドクドクと流し込まれる熱いものには身体を震わせる。
残滓を全てだしきって、ゆっくりと身体を離す。
荒い息のままを見下ろせば既に意識を飛ばしていた。
閉じられた瞳に軽く口付けると愛しげに見つめ、ぽつりと呟く。
お前の不安は俺の愛で全部溶かしてやる
だから何も心配しないで、俺の傍にいてくれよ
2009.11.7
お粗末さまでし、た・・・。
ただやりたかっただけ\(^q^)/