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竹谷八左ヱ門。14歳。
動物・虫、生物ならなんでもこいっ!動物大好き!動物愛好家!
もちろん、委員会はいきものがかりっ☆な俺ですが
最近の趣味は、人間(一人の女子特定)観察!!!
入学した時に俺のピュアなハートはある一人の女子によって奪われてしまったのさっ!
残念ながら1年生の時は同じクラスになる事が出来ず、休み時間・合同授業・放課後・朝の集会くらいしか眺める事が出来なかったが、毎日毎日早朝に寺に行って参詣し続けていた結果が実ったのか、今年同じクラスになれました!(ひゃっほーい)
24時間365日俺の心を揺さ振り続けてならない人物とは、他でもない!
席は俺のふたつ前の右横!つまり斜め右前!
同じクラスになってから一度も隣の席にならないというこの不運。
なんだ、誰か妨害してるのか。俺の恋路を邪魔するやつがいるのかああ!?
と思ってしまうくらいに一度もならない。不運だ。不運すぎる。
だがしかし、俺は諦めないっ!気づいてしまったが、この斜め後ろという席は存外に美味しい位置だったりする。
例えば・・・・あ、今がかくんってした!眠たそうに目を擦ってる!も、もええええ!はぁはぁ
と言う具合に彼女の一連の行動がバッチリ見れちゃうんだぜっ☆
あ、しかも今ちょっとあくびした!か、可愛いっ!たまんねぇっ!ちらっと見えた赤い舌がなんともいえん!うわ、やべ、興奮してきた。
「・・・・おい、はち。お前なんか鼻息荒くないか?」
「気のせいじゃないか(はぁはぁ)」
「あ、そう・・・」
隣の席の三郎が話しかけてきたがそんなの気にしない!
俺の視線はにだけ注がれるべきものなんだ。お前になんてくれてやるかっ!
「えー・・・・それじゃあ、この問題を・・・。答えてくれ」
「は、はいっ」
眠たそうにしていた目をぱっちり開けて慌てて教科書を見つめる。
うああ、慌てる姿も超可愛い。なに、なんなの、あの可愛い生き物。マジ飼ってみたいよね(はぁはぁ)
あっ!アイツ!なにどさくさにに話しかけてんだよっ!
隣の席の特権だってか!?くっそ、まじアイツむかつく!別に羨ましいとかじゃないからなっ!
「はち、そろそろお前やばいよ?さすがの俺も引いちゃう」
「愛を送ってるだけだから気にすんなって」
「いや、訳わかんないし」
ったく、三郎はなんなんだ?俺の観察を邪魔したいのか?
ああっ、そんな事してる間にが黒板に・・・・!
あのチョークあとでこっそりもらっておかないとな。あの右から4番目のちょっと長い白チョークだな。よし、チェックしたぞ。
「よし、ありがとなー。戻っていいぞー」
「はいっ」
答えがあってて嬉しそうに席に戻るも堪んないよなぁ。
いちいちとる行動がツボるんだよ。ああもう、神様、を生んでくれてありがとう。いや、お母様ありがとう。
キーンコーン・・・・
「ここは中間テストにだすからなー。ちゃんとノートとっておくように」
教師の言葉を最後に委員長が号令をすますと、休み時間にはいる。
ふっふっふ。待ってたぜ、この時間を!!
まぁ、休憩時間にはいって俺がとる行動は一つだけどなっ!
「ーーーーーー!!!!!!!!!」
「きゃああああああっ!?なんかきたああああ!」
バッシーンッ
に向かって抱きつこうと両手を広げて駆け寄ると、彼女の持っていた辞書が見事に俺の頬にクリーンヒット。
辞書ゆえに重さが半端ない。さすがの俺でも勢いがあったせいで多少よろめく。
「ううう・・・っ、痛い・・痛いけど嬉しい・・・」
「いやあっ!なんなの!?きもちわるいっ」
こうやっては俺の事をけなして距離をとろうとする。
HAHAHA。でも俺はわかってるんだ。これが単なるの照れ隠しだという事をっ!!
いわゆるツンデレってやつだよな!
「本当には初心だよなぁ・・・・まぁ、そこがいじらしくて可愛いんだけどっ!」
「え、なに言ってんの?頭大丈夫?」
「俺はどんなでも愛せるぜ。俺って寛大だから!!」
「愚昧の間違いではなくって?」
の辞書をもつ手がわずかに震える。
ああ、が震えている・・・!俺の言葉に感極まってしまったのか!?
そんなの肩に手をやると、これいじょうにないってくらいに爽やかな笑みを浮かべた。
「ぐまい・・・・ってなんだ?俺を愛してるってこと?」
「・・・っ、辞書と一緒に沈めっ!!!!」
ゴンッ
下から思い切り竹谷の顎を辞書で殴ると嬉しそうに後ろに吹っ飛ぶ竹谷。
しかしすぐに復活するとまたもに駆け寄っていく。そしてまたも辞書で殴られ・・・・
「あぁ、またやってるんだねぇ、あの2人」
「はぁー・・・飽きないよなぁ、はちももさ」
「というか八左ヱ門も凄い生命力だな」
と竹谷のやりとりを遠めで眺める雷蔵と三郎と兵助。
毎度の事でもう見慣れてしまってもはや誰も2人を止めようとするものはいない。
それに、雷蔵たちのと竹谷を見る目は穏やかなものだった。
「まぁ・・・が落ちんのも時間の問題だよなぁ」
「ははっ、そうだね。ちゃんもなんだかんだいって楽しそうだし」
「でもこのやりとりが無くなったらこのクラスに遊びに来る意味無くなるなぁ・・・」
「ーーー!大好きだあああああああっ」
「ああもうっ、少しは懲りてよおおっ」
君の攻撃は愛の証
俺の愛は一生キミのもとへっ!
2009.10.28
結局は相思相愛(^q^